「AGA治療を始めたら、一生薬を飲み続けなければならない」 「毎月数万円の出費が死ぬまで続くなんて無理だ……」
これから治療を始めようとする方が、最も懸念するのが「終わりのないコスト」です。 ネット上では「AGAは治らない」「やめたらリバウンドする」といった怖い情報も目にします。
結論から申し上げます。 AGAは進行性の症状であるため、風邪のように「数日で完治して終了」というものではありません。 しかし、「毎月数万円の高額な出費」が一生続くわけではありません。
実は、治療には「攻めの時期」と「守りの時期」があり、ある程度生え揃った段階で薬の種類を調整し、コストを大幅に下げる(減薬する)ことが可能です。
今回は、多くの人が誤解している「AGAの完治」の医学的な意味と、賢く費用を抑えながらフサフサを維持するための「治療ロードマップ」について解説します。
そもそもAGAは「完治」するのか?
まず、残酷なようですが医学的な事実をお伝えします。 AGA(男性型脱毛症)において、現代医学では「完治(薬をやめても一生ハゲない状態)」という概念は存在しません。
なぜ「完治」しないのか?
AGAは、ウイルス性の病気ではなく、高血圧や糖尿病のような「慢性的な体質・遺伝的疾患」に近いからです。 薬を飲んでいる間は進行を抑えられますが、薬を完全にやめてしまえば、再び遺伝子のスイッチが入り、脱毛が始まります。
「じゃあ、やっぱり一生高い金を払い続けるのか……」 と絶望するのはまだ早いです。 「治療を続ける」ことと、「高い費用を払い続ける」ことはイコールではありません。
費用を3分の1に抑える「減薬ロードマップ」

AGA治療の現場では、ずっと同じ薬を大量に飲み続けるのではなく、髪の状態に合わせてプランを変更していくのが一般的です。 これを理解していれば、将来的なコストへの不安は激減します。
医師が提案する一般的な治療の流れは、大きく2つのフェーズに分かれます。
フェーズ1:発毛期間(攻め)
- 期間: 治療開始 〜 1年程度
- 目的: 薄くなった部分をフサフサに戻す
- 内容: 内服薬(フィナステリド) + 発毛促進薬(ミノキシジル) + 注入治療など
- 費用相場: 月15,000円 〜 30,000円
最初は、ヘアサイクルを正常に戻しつつ、強制的に髪を生やすために複数の治療を組み合わせます。この期間は確かに費用がかかります。しかし、これは一生続くわけではありません。
フェーズ2:維持期間(守り)
- 期間: 満足いくまで生えた後 〜 継続
- 目的: 生えた髪が抜けないようにキープする
- 内容: 内服薬(フィナステリド)のみ
- 費用相場: 月3,000円 〜 5,000円
ここが重要なポイントです。 ある程度髪が生え揃い、満足できる状態になったら、医師と相談のうえで「髪を生やす薬(ミノキシジル)」や「高額な注入治療」を卒業します。 その後は、「抜け毛を防ぐ薬(フィナステリド等)」だけを飲み続けます。
維持するだけであれば、強い発毛剤は必要ないケースが多いため、治療費は当初の「約3分の1」程度、月々数千円のレベルまで下がります。
「やめどき」ではなく「切り替え」が正解
多くの人が「いつ治療をやめられるか?」と考えがちですが、AGA治療の正解は「やめる」ことではなく、「安く維持できるプランに切り替える」ことです。
月々3,000円〜5,000円程度であれば、携帯電話代やサブスク代と同じ感覚で続けられるのではないでしょうか? この金額で「若々しい見た目」と「自信」が維持できるなら、決して高い投資ではないはずです。
注意!自己判断での減薬はNG
ただし、自己判断で急に薬を減らしたり、輸入薬に切り替えたりするのは危険です。リバウンド(急激な脱毛)を招く恐れがあります。 必ず医師の診察を受け、「もう維持療法に切り替えても大丈夫か?」を確認しながら進めてください。
まとめ:早く始めれば、早く「維持期間」に入れる
AGAは進行性です。 放置すればするほど薄毛範囲は広がり、元の状態に戻すための「フェーズ1(高額な治療期間)」が長引いてしまいます。
逆に言えば、今すぐ治療を始めれば、それだけ早く「維持期間(月数千円の生活)」に移行できるということです。
「一生高い」という誤解を捨て、まずは自分の頭皮が今どのフェーズにあるのか、専門医に相談してみてください。 将来のコストプランまで親身に相談に乗ってくれるクリニックを選ぶことが、長く続ける秘訣です。
【本記事で解説している薬剤・治療成分について】
当サイトの記事内で言及しているAGA治療薬(成分)に関する医学的な情報は、以下の通りです。
■ミノキシジル(内服薬)について
国内での承認: 日本国内ではAGA治療薬として未承認です(※高血圧治療薬としては承認されています)。
入手経路: 医師が個人の責任において輸入し、処方しています(適応外処方)。
主なリスク・副作用: 動悸、息切れ、手足のむくみ、多毛症、心疾患への影響など。
※国内未承認薬のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
■ミノキシジル(外用薬)について
国内での承認: 一般用医薬品(第一類医薬品)として承認されています。
主なリスク・副作用: 頭皮のかゆみ、かぶれ、湿疹、使用部位の熱感など。
■フィナステリド・デュタステリド(内服薬)について
国内での承認: 男性型脱毛症(AGA)治療薬として厚生労働省に承認されています。
主なリスク・副作用: 性欲減退、勃起機能不全(ED)、肝機能障害、食欲不振など。
※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の医薬品の効果を保証するものではありません。治療の開始にあたっては、必ず医師の診察を受け、リスクを理解した上で判断してください。


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